オンラインヘルプ

初めての方向けに使い方の流れを解説します。より詳しい全機能解説はサブメニューにあります。

① 長尺材(1次元) または 板材(2次元)の選択 詳しくは: シートのプロパティを参照


[ワークシート]-[シートのプロパティを変更] または [ワークシート]-[シートの追加]

1次元 / 2次元 (長尺材 または 板材)を選択

すでにデータが入力されている場合は、1D / 2Dの切り替えはできません。[ワークシート]-[シートの追加]と[シートの削除]で対応します。

部材の回転(2次元のみ)

目方向がある素材など部材の向きを変更したくない場合には「全て不可」を選択します。下記「目方向のある材の場合」を参照。「個別に設定」を選択した場合には部材リストにチェックボックスが現れます。個別設定からこれを変更した場合、もとに戻すことはできませんのでご注意ください。

アサリ寸法

鋸の切れ幅を指定します。せん断する場合は0となります。[オプション]-[配置計算]の「長さの形式」と「精度」に基づいた形式の数値を入力します。0.1単位で入力したい場合は精度を0.1に設定します。

 

② 部材・原板データの入力

  

入力方法

セルの再編集は[F2]キー。
Excel, Googleスプレッドシート などで編集したものをコピペすることができます。編集機能はどうしても表計算ソフトに劣りますので、それらから編集したものをコピペすることをお勧めします。
CSV形式のファイルを右クリックメニュー、またはエクスプローラからのドラッグアンドドロップでインポートすることができます。
扱えない値(数値ではないなど)を入力すると赤文字で表示され、配置計算時に無視されます。

 

板または長尺材のサイズ

原板で、端を切り落とす必要があるなど、配置できない範囲を指定する場合はトリミング機能を利用します。

0.1mm単位の小数を入力するには
[オプション]-[配置計算]-[精度]を0.1に変更します。リンク先を参照してください。

目方向のある材の場合は

板材の柄に目方向がある場合はその向きを横とした値を入力します。
板材の目方向を横向きに下図
図の例では 横=1800 縦=900 とし、部材・原板ともに目方向の向きを統一したデータ入力を行います。そして上記の「部材の回転」設定を「すべて不可」にすることで木目などの方向を指定した配置ができます。

 

ソートするには

フィールド部分(コメント・横・縦・枚数などのこと)をクリックするとソートします。サイズでソートしたとき同じサイズでデータが並ぶ場合は青文字で表示されます。データの重複チェックなどにご利用ください。
[オプション]-[配置計算]「同一サイズの部材を統合する」により重複を統合させるか指定することができます。

 

コメント

シートのプロパティ設定で複数種類のコメント欄を作成可能です。ただし、CSVデータを扱う時はご注意ください。

 

枚数・本数

原板の場合、空欄にした場合は無制限に存在するものとします。
部材・先行使用原板の場合、空欄にした場合は1枚とします。

 

先行使用原板について

複数種類の原板が存在する場合、部材の配置計算は効率が良いように自動で割り振られますが、再優先で消費したい材はここに登録することによって、面積の小さいものから消費されます。
定尺材を原板リスト、端材など在庫にしたくない材を先行使用材に登録する使い方ができます。
端材であっても比較的サイズが大きかったり、後にとっておいて構わない場合など、原板リストの方に入れる考え方もあります。
この機能によって、歩留まり優先ばかりでなく在庫軽減優先の運用が可能です。

 

回転(部材の縦配置・横配置の可否)

2次元の場合、[シートのプロパティ]で[部材の回転]-[個別設定]を選択している場合はチェックボックスが部材リストに現れます。
回転することができる部材(縦横どの配置でもOKな部材)にチェックを入れます。チェックはマウスクリックのほかスペースキーでチェックできます。
回転の個別設定が含まれるCSVテキストをインポートするときは、このオプションを事前に個別設定にしなければ情報が欠落することになります。CSVテキストでは回転可能=1 回転不可能=0 になります。CSVファイル形式一覧を参照。

 

単価(原板のみ)

見積もり支援機能として原板単価を入力し、印刷の[単価を表示]オプションを選択すると、印刷時に部材単価が計算されます。配置計算には影響しません。
部材の単価は以下の式で算出しています。

  • ページ設定の「歩留まりで割った単価」にチェックが有る場合 (残材部分の価値はゼロとした計算)
    歩留まり = 部材面積の合計 / トリミングを含む原板面積合計
    部材単価 = 部材面積 / トリミングを含む原板面積合計 * 原板価格合計 / 歩留まり
    例: 原板長さ=1000 原板単価=10000 のとき、部材長さ=400 の場合の部材単価=10000
  • ページ設定の「歩留まりで割った単価」にチェックがない場合(残材部分に価値が残っているとして計算)
    部材単価 = 部材面積 / トリミングを含む原板面積合計 * 原板価格合計
    例: 原板長さ=1000 原板単価=10000 のとき、部材長さ=400 の場合の部材単価=4000

③ 配置オプションの設定

[ツール]-[オプション]
詳しくは各々のリンク先を参照してください。

 

配置計算

配置速度と探索数
刃物の切断幅(アサリ寸法)
小さい方の原版を優先する優先度
回転工程数: 歩留まりの低下を許容して切断工程を減少することができる機能
など

表示

フォントの切り替えなどを設定します。

木取り図

部材の色分けや、どこから切断し始めるかわかりやすくする機能などを設定します。

トリミング

原板の端で部材を配置しない範囲を指定します。

 

④ 配置計算

[ツール]-[配置計算]
部材を配置計算をします。「強制終了」ボタンはその時点で探索済みの最優良結果を表示します。まだ一つも探索できていない場合は結果は表示されません。
すでに計算済みのワークシートについては計算しません。何らかの理由で必要な場合は[ツール]-[再計算]で計算し直します。

 

⑤ 結果表示

切断レイアウト図について

1・2次元共通
  • 図の右上にあるx枚・x本は同じパターンの木取り枚数を示します。
    この表記は[ツール]-[オプション]-[表示]-[助数詞]で変更することができます。
  • 部材のx枚・x本はその部材の総枚数を示します。
  • 水平方向に長い原板は[ツール]-[オプション]-[配置計算]-[最大切断可能長]以下に分割されて表示します。その場合は図の右上に"分割"と表示されます。
  • 部材と原板は面積順に0からの番号が付けられます。
  • 歩留まりは[オプション]-[表示]-[鋸幅とトリミングを含む歩留まり]によって計算方法が異なります。
  • 図の部材をダブルクリックすると部材リストの該当する項目が選択されます。
  • 部材リストをダブルクリックすると該当する図が選択されます。F4キーで次の部材が選択されます。逆に図の部材をダブルクリックすれば部材リストの該当部材が選択されます。
1次元


工程数優先と残材長さ優先の配置、最大2種類を同時に出力します。右上のトグルスイッチまたは[表示]メニューで切り替えます。計算結果が1種類の場合は淡色表示となります。旧バージョン(Ver. 11.51以前)のファイルを読み込んだときも同様です。もちろん再計算できます。

 

工程数優先

残材の長さよりも工程数(配置図の数)を優先します。
ステータスバーに配置図数が表示されます。

 

残材長さ優先

なるべく長い残材を残す結果を出力します。
どちらで計算しても最終的に必要となる原版本数は変わりません。
工程数優先であっても余分な定尺材が必要となる結果は出しません。

 

図のズーム率について

長さの形式が小数点の場合、ズーム率100%の時、1800*900の図は1800*900ピクセルで描画されます。
長さの形式がフィートインチの場合、Windowsのスケーリング設定に従います。

 

残材タブ

残材のリストを面積順で表示します。
[オプション]-[表示]-[端材リストの表示]で細かすぎる端材は対象から取り除くことができます。

 

使用原板タブ

使用した原板の枚数を表示します。

 

未配置タブ

原板の枚数不足など、配置できなかった部材が表示されます。

 

印刷・ページ設定

[ファイル]-[ページ設定]、[ファイル]-[印刷プレビュー] リンク先参照

図ごとにある部材リスト中の数量は図中に描かれている部材の数であり、全体の数量ではありません。図の右上に同じ図のパターン数があります。実際に1図面あたりの切り出す部材の数はこれを乗じた数になります。

⑦ 保存

[ファイル]-[上書き保存]、[名前をつけて保存]

 

計算結果は専用の.recx形式で保存することができます。.recxはマイナーな独自形式ではありますが、仕様は公開しており、他のソフトウェアと連携させるソフトウェアを開発することができます。
.recx ファイル仕様参照

 

コマンドラインオプションでデータの読み込みから出力まで自動化することができます。
右クリックメニューよりCSV形式でのエクスポートや、図のEMF形式での保存に対応します。