オプション - 配置計算

1次元:収束判定(配置速度と探索数)

時間と最適化の効率のバランスを設定します。長く時間をかけてより多数探索するほどにより良い解が見つかる可能性があります。この設定は現状の解より良解が指定の秒数更新されない場合に収束したとみなして探索を終了させます。
そのため、同じ問題であってもPCの性能によって異なる結果が出る場合があります。すなわち、遅いCPUほど長く設定したほうが良いことになります。また、同じ問題、同じPCであってもマルチコアプロセッサ対応であるためにタイミングによっては異なる結果が出る場合があります。また、組み合わせられる数が少ない問題はこの時間より早く終了する場合があります。"0"は最速で結果を出します。

 

2次元:配置速度と探索数

時間と最適化の効率のバランスを設定します。
バーの一番左を1として

 

1 - 省メモリ・速度最優先。大規模問題やメモリが足りない場合に利用。
2- マルチコアプロセッサ対応はこれ以降。
3- 初期値。
4 - 3の数倍の時間がかかる場合があるが、結果は3と大差ない場合が多い。

 

最低探索時間 2Dのみ

瞬間的に終わってしまう問題のために、より探索数を増やすための設定です。部材の種類が少ない場合など、この時間より早く終る場合もあります。2~3秒程度が標準です。逆に長時間探索させることもできますが長時間計算させたところで結果は変わらないか大差ありません。

 

端材の残し方(2次元のみ)

端材が残る場合の配置方法を指定します。

 

面積優先

面積優先
Version 10.5以前はこれと同じになります。

 

横方向優先

横方向優先

 

縦方向優先

縦方向優先

 

シートのプロパティを変更

現在表示しているシートについての部材の回転の可否などを設定します。リンク先を参照。

 

長さの形式

フィート・インチは米国向け機能です。通常は[汎用小数点]をご利用ください。

  • 汎用小数点
    例:1830.2
    ミリメートル・センチメートル・インチなど、数値の単位は自由に想定してご利用してください。
  • フィートと小数点インチ
    例:10' 3.5"
  • 分数インチ
    例:15-1/2"
  • フィートと分数インチ
    例:3' 5-1/8"

分数インチの分母は設定精度内の 2, 4, 8, 16, 32, 64, 128 に対応しています。インチ入力の場合右端の"記号は省略することができます。フィート・インチの単位記号は [ft], [′], ['] インチの単位記号は[in], ["], ["]に対応しています。

 

精度

最小単位を設定します。小数点の場合は小数部分の桁数を設定します。有効な値の範囲(下記参照)が変わってきます。アサリ寸法や最大切断帳などの長さの設定もこの設定に従います。部材・原板データ入力は、有効な値を外れるとデータの文字色が赤くなり、配置計算時にデータとしては無視されます。精度の設定が0.1であるにも関わらず小数が使用されていない場合などには自動で変更されます。

長さの形式・精度を変更しても、すでに入力されているデータは変換されません。

 

最大切断可能長

切断機の能力に合わせた配置をします。板材は4200*600だけれどもパネルソーは1850までしか切れないという場合などに使用します。何も入力しなければ制限なし(下記の有効な値の範囲、その他最大長)になります。ロール状など横方向にとても長い材を想定し、この設定値で図を分割して表示します。
「長さの形式」と「精度」に基づいた形式の数値を入力します。0.1単位で入力したい場合は精度を0.1に設定します。

 

アサリ寸法

この項目は[ワークシート]-[シートのプロパティ]へ移動しました。

 

同一サイズの部材を統合する

同じサイズの部材を同一とみなすことで計算の効率を向上させます。特に1次元配置計算での収束が早まります。
チェックしてある場合、コメント欄は"|"で連結されます。同じサイズの部材でも図を別々にしたい場合にはチェックを外します。

 

小さいほうの原板を使用する優先度

0から100までの数値で、数値を大きくするほど面積の小さい方の原板を優先します。サイズが小さいほうが単価が安い・取扱がし易いなどの都合により、実際の配置計算結果を見ながら設定を変えます。

「先行使用原板」は面積の小さいものからこの設定とは無関係に最優先で消費されます。端材の在庫処分をしたい場合などに使用します。

 

 

おおよそ扱える問題の規模

部材の種類数 

十分な空きメモリ(4GB)がある状態を想定して
1次元ー1~2千種程度まで
2次元ー2~3万種程度

部材・原板の合計枚数

理論値で約42億

 

有効な値の範囲-1D

下記2Dの「その他最大長」を2倍にしたのが最大です。
精度1 130000
精度0.1 13000
精度0.01 1300

 

有効な値の範囲-2D

2Dの原板の水平方向への範囲が広いのはコイル材(鉄板などをロールにしたもの)などの長尺物にも対応するためです。

 

精度

2D原板水平方向最大長

その他最大長

最大アサリ寸法
小数点 1 9999999 65000 500
0.1 999999.9 6500 50
0.01 99999.99 650 5
小数インチ 0.1” 83333’ 3.9” 6500” 50”
0.01” 83337’ 3.99” 650” 5”
0.001” 8337’ 3.999” 65” 0.5”
分数インチ 1/8” 104166’ 7-7/8” 677’ 1” 5’ 2-1/2”
1/16” 52083’ 3-15/16” 338’ 6-1/2” 2’ 7-1/4”
1/32” 26045’ 7-31/32” 169’ 3-1/4” 1’ 3-5/8”
1/64” 13020’ 9-63/64” 84’ 7-5/8” 7-13/16”
1/128” 6510’ 4-127/128” 42’ 3-13/16” 3-29/32”